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玩意の村よ

昨日は「ヴィレッジヴァンガードへ行った」と書いておきながら、
店での買い物のことに一切触れていないことに気がついた。
なので少し補足してみます。

最終的にはフロアの売り場面積の約半分を占めていた。
開店当初はその2/3程度の広さだったと思う。
壁際の店舗はしばらくして隣接する空きスペースに拡張し、
カメラや建築系の写真集、家具などを置くようになり、
壁に沿ってL字型の店になった。

僕が訪ねた際には、すでに面積は半分ほどに縮小されていた。
おそらく家具類や大型の商品など、高価な物は他の店舗に移したのかもしれない。
まさに家具、カメラ、写真集が目当てだった僕は、
それらの物がほとんど消えている事を知ると消費意欲が萎えてしまい、
ビールのガイドブックを一冊だけ買うに留めた。
拍子抜けした、というのが正直な感想だった。

が、しかし。

思えば何か明確な目当ての物があってこの店に行ったことなど、
はたして一度でもあっただろうか。
そう、ここは「買い物をしに来る店」ではなくて、
「買いたくなる何かがあるかもしれない店」だったのだ。
あてもなく、目的を定めず、「何か」とのすれ違いを期待して、
ぼんやりとモノたちとの交信をしに来る場所だったのだ。
いわば「逆アンテナショップ」のような、電波の入り江となって、
妄想と情念と物欲が珊瑚礁のように結晶化する「場」になっていたのだ。

そう考えると、やはりこの店が近場からなくなるというのは惜しい。
あらためて残念に思う。

そこはいつだって玩意が渦巻くキッチュで壁の薄い蔵の中で、
そこでは誰しも宛先が空欄の荷札を自分に貼り付けようとしている。
自己消失のトランジット。
自分を玩具にする為に、飾り付けが足りないんだ。
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