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なんだこれは!

両掌に浅からぬ傷を負い、日常生活の折々でいろいろと不便なことが多い。
こうしてキーボードを叩くのも普段とは勝手が違う、というのは昨日も書いたとおり。
他にも、何か棒状のものを握る時は、傷に当たらぬように接触面を考慮すると、
上手く力が入らずに軽いものでも予想外に重みがかかってきたり、
箸を持つ際も傷を意識すると妙に手が引きつって、箸を持つ手以外の部分までそれに釣られて、
なんだか動作がぎこちなくなってしまう。

筆記具の類もよく取り落とす。
ただでさえ僕の書く文字は印象派絵画のような輪郭を特徴としているので、
今ではついにシュルレアリスムが芽生えようとしているかのようになっている。

しかし、なんといっても不便なのは水周り。
ちょっと手を洗う時でも神経を使うような状態で、やはりいちばん困るのが入浴時だ。
体を洗う時に使うブラシもあまり力を入れて持てないので、
シャワーが手に掛からないように気を使いながら、ブラシを体に押し付け、
なかばブラシで体をこすり、なかばブラシに体を擦りつける、という事になるので、
なかなか疲れるし、ふと我に返ると悲しくなってくる。
傷を庇おうとしていると、期せずして不自然な体勢になることも多く、
足を洗っている時には、手と足が同時につりそうになった。
あまり手を大きく動かせないため、皮膚全体を狭い範囲に区分して、
区画ごとに洗うようにするので、そのぶん時間もかかる。

そのように苦労して、湯船に浸かるとようやく安息が訪れる。

のだが。

当然ながら、傷のある両掌を湯船につけるというわけにはいかない。
すると必然、手首から先は湯面の上に出しておかなければならないということになる。

想像してみて欲しい。
この条件で湯船に浸かると、人はどういう格好になるか。

はたして、湯気の中から現れた岡本太郎のような格好になるのであった。

おもわず「なんだこれは!」と口をついた言葉が、
浴室特有のリバーブ感を得て、傷口をくすぐった。
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