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娯楽のカーテン

映画大統領のカウントダウン」の話

大統領、あんまり出てこない。
別にカウントダウンもしない。


なんでこの邦題がついたのか分からない。

全体的に疑問符の多い作品だったが、「ロシア発の大型アクション映画」として、
ハリウッド的なマッチョマン型のヒーローではない、
寡黙で無骨なロシア的戦士の姿が描かれる。
ジョークなし、ロマンスなし。
組織の鼻つまみでもなく、「型破り型」の無頼を気取るそぶりもない。
それが新たなステレオタイプとなる懸念は拭えないものの、
アクション映画の主人公としては異色と言っていいだろう。
方法論としては今後の作品に期待できる予感がする。




ただ、実話をモチーフにしている割には、描き方が小奇麗に過ぎる。
少しネタバレするが、テロリストの占拠するサーカス場に特殊部隊が突入した時、
実際の事件では謎のガス(未だに詳細は不明)を使ったはずなのだが、
その描写もされておらず、あの事件では実際には人質110名の命が犠牲になっているが、
流れ弾に当たった人質は画面に一人も映っていない。

(さらにベスランの学校占拠事件の際も突入時にガスを使用し、
その人質になっていた人のうち、部隊の突入経路近くにいた人たちの多くは
原因不明の発作に今も苦しみ続けているのだが・・・)


公式サイトには「ロシアン・アクション元年」「大国の本気を目撃せよ」
「ロシア軍全面協力」
などのコピーが躍っている。
かつて実際に起きたテロ事件のイメージを操作しようとしているのだろうか。
完全にフィクションならさほど気に留めることでもないのだろうが、
派手な煽りと扱われているモチーフにギャップがありすぎて、僕にはしっくりこない。

むしろ疑惑を抱かずにはいられない。

自国に都合のいいイメージをばら撒きたいだけなんじゃないのか?
「テロリズム」という格好の仮想敵を相手に「ロシアの正義」を補強したいだけじゃないのか?
やり方が違うだけで、やろうとしている事はアメリカと一緒じゃないのか?



占拠されたサーカス場を地球に置き換えた時、キャスティングはどうなるのか。
娯楽のカーテンの向こうで石油とミサイルを売りさばいているのは誰だろう。





余談

登場人物の一人「ウマル」という男が、ドナルド・フェイゲンに似てた。
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