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生かし生かされ、おくりおくられ。

映画『おくりびと』の試写会に応募したら招待ハガキが送られてきた。

もうすでに色々なところで話題になっているようなので、作品紹介は省く。
まあ、あらすじ紹介とかは書いていて飽きるから、普段からあんまりやらないけど。

では、以下感想。

旅立ちの時を迎えた生命をおくる。
おくられる生命はその時、何を残していくのか。
その生命をおくる者たちは、そこから何を受け継ぐのか。
いつか必ず果てる生命の営みの中で、我々は誰に何を伝えていくのか。

人が生きるということは、そうやって何本ものバトンを、
我知らずとも受け取り、受け渡し、それを繰り返すことによって、
一生のうちに何本ものバトンを中継し、一人の自分では辿り着けない場所へと、
幾つもの自分の断片をいつか往き着かせようとする遠い旅であって、
我々は皆、その旅の途中にあり、時に出会い、時に別れ、時に擦れ違い、
そして時に寄り添って、それぞれに経巡りつづけているのだ。

作中に描かれた様々な死の形と、それに向き合う主人公の姿を通して、
そんなことを静かに訴えかけてくるような作品だった。

あと一つ、多少ネタバレかもしれないけど、これから観る人のために鑑賞ポイントを。
冒頭で、生きたタコを食べることが出来ず、川に流すというシーンがある。
これは「生きる」というテーマには避けて通れない、
「食べる」という事についての伏線になっています。

当然の事ながら、人間は食べなければ死ぬ。
すなわち、このいつか必ず終わる生命を、今、そこに在らしめるために、
我々は多様な他者を自分の中に受け入れて、通過させていかなければならない。
生命のバトンは人間と人間のあいだだけではなくて、我々が生きる場面のすべてで、
それとは気付かずに交換されているということだと思う。

生かし生かされ、おくりおくられ。
我々の旅は、生命が交差し、繋がり、続いていく道程。
その果てに、誰かのおもいが届く道。

いい作品でした。

映画『おくりびと』 公式サイト
http://www.okuribito.jp/
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