スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
 

七転八転

ハードな一日だった。
前日に迫った法事の準備を済ませて、向かったのはS県K市。
学生時代を過ごした思い出の地だ。
ここに居たのはわずか二年ほどだというのに、故郷のように懐かしい。
記憶とは奇妙なものだ。
時間の価値や意味を変える関数を持っているのだと、あらためて思う。

雨だった。
季節はずれの寒さの中、降りたったその町はすっかり様変わりしていた。
駅前の待ち合わせの定番だったファストフード店は空き店舗になり、
取り壊されぬままに残されていたファッションビルの抜け殻は取り壊し中で、
むき出しの鉄骨を灰色の空に晒していた。
もう少し見て回りたいが、時間がない。

合流地点は、以前はなかった居屋チェーン店だった。
新歓コンパの時期も過ぎたのだろう、座敷の空きが多い。
席に着くと、もう数年ほど見ていない顔ばかり。
それでも不思議と懐かしさを感じない。
まあ僕の世間の広がりのなさがそう思わせるのかもしれない。

学生時代の話から、あちこち話は飛びながら、は進む。
きちんと話の内容を書かないのは、覚えていないからである。
柄にもなく、内心はしゃいでいたらしい。
要するに、飲みすぎた。

気がつくと、夜行列車に乗っていた。
我が家へ向かっている便ではなく、サザンクロス行きでもない、
というのが分かったのは、車掌が乗車券の確認に来たからだ。
当然そんなものは持っていない。
というか、どのように乗り込んだのかも覚えていない。
電池残量の心細い携帯電話で何とか連絡を取り、
アルコールを飲んでいないS沼が愛車で迎えに来てくれることを取り付ることができたので、
日本海を目指していた列車からG県M駅で降ろしてもらう。
このあたり、朦朧としていたので記憶がはっきりしない。

ともかくも、S沼には何とお礼とお詫びをすればよいやら。
いや、S沼様とお呼びするべきだ。
なんとか無事に法事もこなせました。
ビールの自家醸造をしようと思っているので、完成したら真っ先に送ります。
浴衣付きで。

結婚するM嬢への餞に書いた、「七転八転」という言葉。
自分にこそ相応しかったようです。
今後は座右の銘にしたいと思います。
スポンサーサイト
 
 

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://nightfly.blog18.fc2.com/tb.php/273-87a24c83

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。