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読書メーターまとめ

せっかく咲いた桜が散ってしまうなあ、もったいない。
などと心中で呟きながら春の嵐を見送った後、思いがけず出くわした夜明けの虹。
美しいものは、やがて消えゆくからこそ、そこに交差した瞬間に感じるものがある。
「一期一会」とはこのことだ。

「一期一会」という言葉は、いろんな場面で引き合いに出される言葉だけど、
これを「一発勝負」のような感覚で捉えて、肩に力の入った自分の見方を押し付けるための、
都合のいい免罪符のように使われている場面もときどき目にする。
せっかくの勉強の機会を自分から捨てているわけで、これはとても哀れだ。
準備したことをそのまま持ち出すだけのことが「もてなし」になるというのなら、
ファミレスもコンビニもラブホテルも全部、どのガイドブックでも三ツ星確実なはずだ。

でも、そうじゃないでしょう。
「一期一会」というのは、「その時その場で自分にできることをやりきる」ということだと思う。
何事においても準備というのは大事だけど、それはあくまで準備。
本番でどういう状況になるかは分からないし、準備の段階で用意したものが、
その時その場の流れで使えなくなっても、それは仕方ない。
そういう時にどういう対応ができるか。
そこでこそ「一期一会」という言葉の解釈ではなく「姿勢」があらわれるわけです。
思わぬ偶然や、予期せぬ事態に直面した時、どのように自分の心身が動くか。
それを、硬直化した教条的な反応に押し込めず、その時、その場において、
相手に対してできうる限りのことを差し出す。
これは「侘び」につながる考え方だと思う。
こういう見方で「侘び」を捉えなおすことが、日本人的な美徳の見直しとなり、
自信を取り戻すためのトリガーになるのではないかと思う。

なんて事を考えた3月の読書です。


3月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:204ページ

森田療法 (講談社現代新書)森田療法 (講談社現代新書)
救われた。生きにくさを感じている人、ぜひ読んで欲しい。
読了日:03月05日 著者:岩井 寛
スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなしスイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし
衆生の心意気を謳った絵本です。知らないうちに追い出される側の考え方になっている人は反省するいいきっかけになる。
読了日:03月27日 著者:レオ・レオニ

読書メーター


枕の話はほぼ『森田療法』を読んで考えたことそのままです。
病理になる手前の神経症的性向は、多くの「日本人」に潜在していると思う。
というか、この性向を以てして「日本人」という一つのエスニックアイデンティティと考えても、
大きく外れてはいないように思える。

ただ、これは必ずしもネガティヴなばかりの性質ではない。
永らく大陸から渡来する文物と、都の暮らし振りとのあいだをつないできたわけだから、
あちら側、向こう、"there"から来たものと、こちら側、手もと、"here"にあるものと、
混ざっていくことこそが「あるがまま」の状態なわけでしょう。
つまり、相手(客)がまずあって、それを迎え入れることで自分も発展していく。
そしてその時、その場に適したもてなしを、相手によって使い分けながら遇する。
そういう「しなやかなホスピタリティ」があるはずなんです。
僕もそういった感覚を基盤にしていきたい。
言うはやすし、行なうはきよし、一度吹っ飛んだ眼鏡はなかなか見つかりませんが。

*以下、ちょっと日本的大企業のあり方についての愚痴が続いたのでカットしています。
「経済」が発展したんじゃないですよ。「製造」が増産しただけですよ。
「技術」はがんばってたけど、「営業」はそれを当然と思いすぎ、「広告」は一人歩きしすぎました。
という勘違いがなぜ放置され続けたのかねえ。みたいなことを長々語った文章は割愛しておきました。
家族制度、引いては社会制度における父権と母権の話にもなってしまいますからね。

で、『スイミー』の話です。
ある群ではぐれた者が、別の群のリーダーシップを取る。
それも、かつて属していた群が壊滅し、ひとり取り残されたあとで。
これは典型的な偽死再生物語ではないか。
さながらオシリスとイシスの役割を、スイミーがその小さな黒い体で再現しているようである。
そう、我々はみなオシリスでありイシスであるのですよ。
部分であって全体であるのです。
この見方を、もっと自在に言葉にして伝えられるようにならなければ。
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