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理科教師Sのこと

はじめに断っておく。
これは告発ではない。
特定の職掌にある何者かへの揶揄でもない。
単なる個人的な回想である。

なぜこんなことを思い出したのかは分からないが、中学生の頃のことを思い出した。
特にどうということはない場面なのだが、いま思うとやや不自然な感じがする。

それは運動会の練習の一場面である。
騎馬戦だか組体操だかの練習で、初回の練習の日に欠席していた数人を組み入れるため、
グループの再編成をしていた時だった。

指導するのはバスケ部顧問の理科教師、Sである。
長身で、明るい授業スタイルが人気のある先生だった。
暴走族上がりだという来歴からか、ヤンキー連中とも話の通じるチャンネルとして、
教員たちからも重宝されていたような記憶がある。

初回欠席組はSの近くに集まり、振り分けられるのを待っていた。
僕もその5~6人のなかの一人だった。
Sの振り分けが始まる。
僕以外の欠席組はSの判断でサクサク割り振られていくのに、
僕だけ最後まで残ってしまった。

不自然なのはここからだ。
やにわにSは、行き場なくポツンと立っている僕の手をとった。
そして「掴まれ」と言ったのだ。
僕はなんのことだか分からない。
すると、Sは僕の両手を掴んで背中を向け、グイッと僕の手を引き寄せるではないか。
つまり、僕がSの背中へ抱きつくような格好になったわけである。

いま思えば、あまりに不自然ではあるまいか。

そして、その不自然な体勢に戸惑った僕がSから体を離すと、
彼は「ちゃんと掴まれ」と語気を荒げて命じたのを覚えている。
それでもその時は、さっさとグループ分けをしないと時間が押すという意識があったから、
特に何とも思わずに従い、やがてグループ分けも決定し、練習が開始された。

その後、同じようなことはなかった。

しかし。
やはりSは、一時的であるにせよ、教員としての立場よりも私人としての行動を、
優先したのではないだろうかと、いまは思うのだ。
改めて断るが、僕はそれを責める気はない。
誤解のないように添えるが、僕は男色趣味はない。

彼の真意は分からない。あえて推測も述べないでおく。
しかし、彼は自分で決着をつけたのだと思う。
ならば、誰が文句をつける筋合いの話ではないのだ。
ただ、僕が気まぐれに記憶を紐解いてみただけ。
それだけのことである。
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