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複製志願

いつも「読書メーターまとめ」だけっていうのも、
さすがにちょっとさみしいと思うので、何か書いてみようか。

寝ながら本を読んでいたら、本が顔に落ちてきた。
読書好きの方には経験のある人もいるだろう。
育ちの悪さを隠すつもりはないので書くが、
僕はしょっちゅうやっている。

そのせいでたびたび鼻を擦り剥き、鼻の頭が赤くなる。
その様子が何かに似ていると思ったら、あれだ。
アニメの「パーマン」に出てくるコピーロボット。

普段はもっちりしたデッサン素体みたいな人形で、
黄色っぽい体の中で唯一赤くなっている鼻の部分を押すと、
押した人間の体格のみならず人格までコピーして、
当人と同じような振る舞いをする。
これには憧れを抱いたものだった。

使用目的は、正体を知られてはならないパーマンたちが、
パーマンとして活動している間のアリバイ作りを完璧にするという、
「替え玉」や「影武者」という役割だった。

これは便利だ。
そういえば、僕もコピーロボットが欲しいと思っていた。
子供の頃、トマトが食べられなかった僕は、
給食でトマトが出てきた時はコピーロボットと入れ替わりたかった。

でも今は違う。
コピーロボットは欲しくない。

というのは、「今の自分を受け容れる」とか、
「自分という存在は様々な要素が複合的に絡み合っている」とか、
そんな分かりきったことを言いたいのではない。
僕が幼少期に「コピーロボットに憧れた」ということの意味が分かったからだ。

僕は「コピーロボットを所有したい」と思った、のだと思っていた。
それは勘違いだった。

僕はコピーロボットになりたかったんだ。

鼻を押すだけで何者にでもなれる。
そんな素晴らしいことはないじゃないか。

鼻の上に落ちてきた本そのものになれる。
そんな素晴らしいことはないじゃないか。


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