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読書メーターまとめ

11月ですね。
とはいえ、日中は20度を超える陽気が続いて、
秋という感じがしない日々です。

僕は四季の中で一番好きなのが秋なんです。

単純に過ごしやすい気候だというのもあるけど、
あの遠ざかっていくような空の色と、
金木犀の香りが弾幕のように広がる風、
夕焼けの手前の冷えていく空気に肩を掴まれるような感じ、
何処からともなく漂ってくる枯れた草の匂い。

そんなものに包まれて、何となくそわそわしながら、
ぽつーんとしているのが好きなんですね。
だから今年の秋は、そわそわできなくて落ち着かない、
というなんだか妙な感じがしています。

そんな妙な気分の中で、先月は思いのほか読書が進みました。
宿題にしていたモノも読むことができたので、
内容的にも有意義な読書になったと思います。

いつになくきちんとした前置きが付いたところで、
2011年10月の読書メーターまとめです。



10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2457ページ
読んでた本の数:4冊
積読本の数:1冊
読みたい本の数:1冊

▼読んだ本
はつ恋はつ恋
恥ずかしながら、原作は未読のままこちらを読む。「少年」は自らの無力に酔いつつ、出口のない夢に自ら閉じこもろうとしているように見えるんだけど、これは小川さんの読みなのか、原作もやはりそのように展開するのか。
読了日:10月03日 著者:ツルゲーネフ,小川 洋子
踏みはずす美術史 (講談社現代新書)踏みはずす美術史 (講談社現代新書)
これまでの「定説」をなぞるのではなく、現在(刊行時1998年)に生きる自分の目から見た「美術のプロフィール」とはどういうモノかを探っている。なので、「読み直す」のではなく、いったん「踏みはずす」という立ち位置の表明が必要だった。「ヘタくそ」だから新たな方法に出会えたという、踏みはずしてから拓ける道がある。類似性と差異性の連環は、まさに作品の捉え方を少しずつ踏みはずすことによって可能になる見方。ウォーホルについての考察も面白かった。
読了日:10月04日 著者:森村 泰昌
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
自分を無害な存在であると見做したがるということが、いかに傲慢であり、いかに臆病であるか。僕はこれをSFではなく、我々の内なるドキュメンタリーとして読む人でありたいと思う。
読了日:10月08日 著者:レイ ブラッドベリ
お伽草紙 (新潮文庫)お伽草紙 (新潮文庫)
皮肉と笑い。告発と自虐。なんて言うと野暮ったいけど、それが見事な語りで書かれていて、まさに「文芸」って感じがする。
読了日:10月14日 著者:太宰 治
宗像教授異考録/鬼の狂宴 (My First Big SPECIAL)宗像教授異考録/鬼の狂宴 (My First Big SPECIAL)
読了日:10月16日 著者:蘇部健一
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる漫画家、荒木飛呂彦による私的ホラー映画案内。ホラー映画というと、ただ見ている人間をビックリさせることばかり考えているような、ちょっと幼稚なモノ、というイメージを持っていたんだけど、荒木センセーによると、ホラー映画とはショッキングな残酷描写を競い合うだけでなく、様々な恐怖のバリエーションを疑似体験することで、恐怖に向き合う感覚を養うモノでもあるという。でもなあ、「それじゃあ、ちょっと見てみるか」と気軽にチャレンジ出来る分野でもないよなあ。
読了日:10月16日 著者:荒木 飛呂彦
夏の闇夏の闇
美酒美食。眠り。色欲。手の届く範囲にある刺激を、空っぽの心に詰め込むようにして、今日をやり過ごす男。怠惰で受動的な自殺志願者にも見える。そんな時、同胞でも敵でもない無数の人びとの死の記憶が、鮮明に立ち上ってくる・・・湖でパイクと格闘するときだけ活き活きしていたのは、単なる釣り好きの憂さ晴らしというよりは、このように自分を釣り上げる何者かを、我知らずに期待していたからだろう。「あちら」と「こちら」の境目が混濁していくなか、ふわふわの平和から逃げるように男は毛鉤に食いついた。
読了日:10月17日 著者:開高 健
真夜中の太陽 (中公文庫)真夜中の太陽 (中公文庫)
いま(2011年10月)から10~15年ほど前に書かれた、時事問題に即したコラムをまとめたもの。掲載メディアは主に婦人誌。 すなわち、傍流メディア。しかし本書で扱われている問題は現在、著者の指摘どおりに悉く深刻化している。そして今も同じ ことが起きて続けているし、そういう声が同じように黙殺されようとしている。大通りを練り歩く人々の姿は心強いが、脇道 から眺める目に映る景色のことを忘れるとき、我々は大切な何かを無自覚に売り渡そうとしている。
読了日:10月20日 著者:米原 万里
真昼の星空 (中公文庫)真昼の星空 (中公文庫)
『真夜中の太陽』と基本的なスタンスは変わらない。同じエピソードを扱っていても、それを紹介する相手の違いによって導入から本題へのハコビが違う。その語りの技が見えて面白い。その違いは掲載メディアの違いに起因するのだろう。こちらは読売新聞という主流メディアが初出。それに即しておじさん向けに柔らかにチューニングしているため、鈍感なオヤジどもには核心は捉えられなかったかも。ジョークの種が自分と似すぎていると笑えないものだしね。それでも笑い飛ばすのがユーモアだし、新鮮な知性を代謝するための「笑い」の効能だと思うけど。
読了日:10月21日 著者:米原 万里
聖☆おにいさん(7) (モーニングKC)聖☆おにいさん(7) (モーニングKC)
ネタの濃度は一つのツッコミで共有できる程度にしっかり維持している。しかし、サブキャラクター中心の話が増えてきているので、先行きはやや不安。
読了日:10月23日 著者:中村 光
それってどうなの主義 (文春文庫)それってどうなの主義 (文春文庫)
一、「それってどうなの」は違和感の表明である。 一、「それってどうなの」は頭を冷やす氷嚢である。 一、「それってどうなの」は暴走を止めるブレーキである。 一、「それってどうなの」は引き返す勇気である。 つまり、オルタナティブな視座で物事を見据え、発言する同志が共有する「見えない旗」である。
読了日:10月25日 著者:斎藤 美奈子
▼読んでた本
踏みはずす美術史 (講談社現代新書)踏みはずす美術史 (講談社現代新書)
著者:森村 泰昌
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
著者:レイ ブラッドベリ
お伽草紙 (新潮文庫)お伽草紙 (新潮文庫)
著者:太宰 治
それってどうなの主義 (文春文庫)それってどうなの主義 (文春文庫)
著者:斎藤 美奈子
▼積読本
それってどうなの主義 (文春文庫)それってどうなの主義 (文春文庫)
著者:斎藤 美奈子
▼読みたい本
父と暮せば (新潮文庫)父と暮せば (新潮文庫)
著者:井上 ひさし

読書メーター



先ほど「宿題」と言ったのは、『華氏451度』『お伽草子』『夏の闇』です。
どれも名高い名作ですよね。
なんとなく気後れして開けずにいたんですが、読まずに死ななくて良かった、
というのが正直なところです。
感想は上手く書けなかったけど、それだけ受け取ったモノが多かったんだと思います。

宿題に小説が並んだせいか、後半はエッセイに視点が移ったようですね。
それでも興味はなんとなく一貫しているような感じで、我ながら面白い。

おそらく今月はかなりペースが落ちるはずなので、
その前にいろいろ読めてよかった。

天気予報によれば今週後半から気温も下がるそうですね。
短い秋を逃さず味わいながら、より古典方面に向かおうかな。
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